【2023.1.29追記】
「自分らしいおしゃれ」「その人らしいスタイルのあるファッション」ってステキですよね。
でも「今、自分らしいおしゃれを楽しんでいますか?」と聞かれたら、答えに困ってしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?
「風の時代」という言葉もありつつ、現実にはコロナの影響も長く続いてライフスタイルが大きく変り、ファッションに対しての意識も変わったことが多いここ2,3年。
2023年も1月が終わろうとしている今、自分への反省も込めながら、改めて「自分らしいおしゃれ」について考えてみたいと思い、リライトしています。
自分らしいおしゃれって?「スタイルのある人」に近づくには
「クローゼットがパンパンなのに、着ていくものがない!」というお悩みを持つ方はとっても多いようで、よく相談を受けます。
ミニマリストや断捨離など、物をなるべく持たないライフスタイルもずいぶん浸透してきている今、情報はたくさん。
でも、その一方で、数を減らすと良いといいのは頭で分かっても、実際どうしたらいいの?と迷ったり、重い腰が上がらない……という方に、考え方を変えるきっかけをくれるかもしれないファッションについての本を2冊、ご紹介します。
スタイルのある人に近づく、ヒントが見つかるかも!?
「装う」ことに真剣に取り組みたくなる2冊の本
本業がファッションライターなので、ファッションに関連するものはよく目を通すのですが、表紙のイメージからは伝わらなかったほど、内容が衝撃的で!
まるで服装哲学のような……いろんなことを学んだのがこちらの本です。
【本①】「服は、あなた」政近準子
ファッション、って軽く考えられがちですが、装うということは、その人がその日何を着ているのか、ということ。だから考え方や、生活の背景まで透けて見えるんだな……と、今一度真剣に振り返りたくなるような内容でした。
しかも、限られた一部のファッションの人向けではなく、生活者視点のような、だれの毎日でも意識しだいで変えられるようなTIPSがいっぱいなんです。
「服は、あなた」から学んだ日々のおしゃれで実践できること
✔仕事用の制服やスーツなど、決められたルールがあっても、その中で毎日工夫して、小さな差をつけたりすることはできるし、その差は気づく人は気づいてくれる。
逆に、どうせ制服だし、決まりだし、など言い訳ばかりだと、素敵な洋服や仕事、人生のチャンスも巡ってこない。
✔持ち物をすべて愛情を持って使うこと。持ち物すら丁寧にできない人が、自分や他人を大切にすることは難しい。
✔まずは靴磨き! パートナーのも、自分の靴も
✔人生は準備力で決まる。服を買う前にアイロンや洋服ブラシを買うべし
✔洋服を購入する時、すぐに値段は見ないようにして、デザインや素材の雰囲気を感じるように努める。安いだけで買うのはNGだし、必要だと思えば多少背伸びして購入するのも◎。
✔冷蔵庫の中を再確認してみる。どんどん詰め込んで賞味期限を切れさせてしまっているような人は、きっとクローゼットの中も似た状態に……
✔プチプラの服を一着買うのをやめて、生花を一輪、大事に選んで買う。毎日、長持ちするようにケアしたり、大事に扱うことで、ものを大切にすることを知る
✔身にまとう洋服は「清潔感」をキープしつつ、今よりも半歩先の夢を叶えてくれるようなラインナップを!
「服は、あなた」を読んだ感想&実際にやってみて思ったこと
ホントにそうですよね(マズイ…汗)と我に返り、そして読み進める度に、これが波のようにやってくる…
他にもたくさんのことを教えてくれるのですが、腑に落ちすぎて、冷蔵庫の掃除をする度に思い出します。
そしてスタイルって、こうありたい、という心構えのようなものだとも感じるから、「今よりも半歩先の夢を叶えてくれるようなラインナップ」を揃えるというのは、スタイルのある人にすごく近づくポイントだと感じました。
洋服を買おうか迷っている時にこの問いかけをしてみたら、手に取るものが変わりそうだし、その先の未来も変わっていきそう。
おしゃれかどうか、ってSNSで何を着ているかではなく、スタイルのある人ってこういうことなんだろうなってひしひしと感じるような、素敵なアドバイスがたくさん。
定期的に読み返したくなる、読み応えのある本です。
「服好き」さんでも断捨離、できます!
【本②】「服を買うなら、捨てなさい」地曳いく子
VOGUEなどでもお仕事されている、現役のスタイリストさん(キャリアはなんと30年以上!)である地曳いく子さんが、ご自身の経験も踏まえて書かれた本。
表紙も可愛くて手に取ったんですが(ちなみにこの本、ベストセラー本だったと後から知りました)ものすごく響きました。
「ときめくものだけ残す」「10着あればいい」のような断捨離法の本を読むと、なるほど〜!よしやろう、とすごくやる気が湧くのですが、いざクローゼットを目の前にすると、途方にくれることも。
その理由は、ファッションが好きで、自分の趣味でもある部分だから。
ただ服を減らしたい……みたいな片付け感とは真逆というか。
可愛い物をもっていたい、のような所有欲のようなものもあります。
でも、この本ではファッションにどっぷりなスタイリストさんである方が書いていることで、
服好きさんにも共感できるポイントが山積みでした。
中でも、重要なのは、
心からお気に入りで、着ると素敵に見せてくれるような洋服を揃え、大事にとことん着て着倒す。
そしてそれを買い足しではなく、買い替えしていくのがおすすめだそうです。
そして、地曳いく子さん曰く、理想のワードローブはこちら。
女性が持つべき理想的ワードローブは
地曳いく子さんが教えてくれる、理想のワードローブについてのいくつかのポイントと、それを実際に実践してみた感想を、簡単にリポートしていきます。
「クローゼットがパンパンなのに、服選びに迷う、着たいものがない!」という方は以下のポイントがYESかどうか、一度チェックしてみるといいかもしれません。
・使えるものが入っていて、明日すぐに着たくなるようなものが揃うクローゼット
この「明日すぐ着たいか」は、私も洋服を購入する時に考えるようになったポイントです。
「使える」ということは、すなわち手に取ったものがどれでも着られる、という意味かなと解釈し、
そうすると洋服の状態やくたびれたものは自然と排除できますし、「たんすの肥やし」にはならなさそう。
今の気分ではないものも排除できるので、「明日着たいかどうか」はすごく需要ポイントだと感じています。
・足元(シューズ類)には一番お金をかけるべし
20代の頃、ファッション系の方とお会いすることが多かったり、ハイブランドに勤めていたこともある経験から感じていたのが「足元がきちんとして上品で清潔感があると、佇まいが違う感じに見える」ということです。
うまく言えないのですが、クラス感というか、静かなエレガントさというか、一目で分かる雰囲気の差、というのでしょうか。
例え1000円のTシャツにデニムというシンプルコーデでも、雰囲気が宿るようなイメージがあり、こちらもすごく納得したポイントです。
・自分の好きなファッション、方向性を極めている
好みがバラバラ過ぎると、どうしても合わせるのが難しいし、どうも統一感もなくなってしまうので、これは深~く共感するポイントでした。
上手く言わなくてもいいし、なんとなくでいいんだけど、方向性って無駄(着ないものを買っちゃうとか。。。)を省くのに大事だと感じました。
・一生ものを買おうと思わないこと
「なかなか物が手に入らない時代とは違って、一生ものという観点自体が、今はなかなか難しいかも」とあり、これを聞いて一生ものを選ばなくてもいいんだ!とずいぶんホッとしたのを覚えています。
だって、一生使い続けるものを選ぶって、責任が重くないですか…?
あと20代の子が、大人になっても使えるものを!と背伸びして思い切ってエイって買うのは素敵だし、
そういう場合は選ぶにしても大体憧れの定番、みたいなアイテムが多いと思うので間違いないと思うのですが、
これが30代、40代になると「世の中で憧れられているアイテムだけど、私のライフスタイルには合わなかった」みたいなことが出てきたりします。
例えば私の腕時計みたいに(一年を通してほぼ付けない)。
あくまで個人的にですが、私にとっては一生ものを選びきらないといけないという重たさを解消してくれた一言でした。
・高価なものこそ、しまいこまずにガンガン使った方が勝ち
「結婚式やパーティーなどは実際はあまり回数がないので、それ用にとっておくより普段よく着るものにお金を使うほうが大切」だそうです。
この記事を書いたのはコロナ禍のずっと前ですが、withコロナになって以来、より説得力の増したワードではないでしょうか。
私は昔、ばっちり大切にとっておく派だったのですが、この言葉を知ってから「一年を通して使う回数が多いもので、より満足度の高い物にお金をかけよう」という考えに変わりました。
一年に2,3回しか履かないヒールパンプスより、毎日のように履けるフラットシューズにお金をかけよう、というような。
それはファッションだけでなく、生活全般にこの考えを取り入れるようになったので、すこしチョイスも変わりますし、その方が長く愛用したくなり、満足度の高い選択をできるようになった気がします。
まとめ
「自分の好きなファッション、方向性を極めている」これも、スタイルのある人になるための、まず超ベーシックな部分だと思います。
こういうのが好き、って人にはなかなか分かりづらいけど、これがクリアであればあるほど、自分らしいおしゃれの軸につながっていく気がします。
また「色違いを揃えようとか、この種類はもっているから他の種類を買おうとか、ずらずらと増やしていかなくても良し。気に入っているものを少数精鋭して、今を生きるのが大切」なんだそうです。この吟味して見つけていく、という姿勢も、ファッションだけではなく生き方までつながりそうな、私には大きなヒントになった言葉でした。
この二冊を読むと、素敵な先輩方のアドバイスと共に、自分について振り返ったり、今すぐクローゼットを点検したくなるはず。
行動したくなるってスゴイ!ですよね。
気になる方はぜひ読んでみて下さいね!そして2023は「自分らしいおしゃれ」の日を、一日でも多く、一緒に増やしていきましょう♥